年式:1972年1月
走行距離:95,000km
クーペ
左ハンドル車
オリジナルコンディション
カラー:レッドのボディにブラックの内装
ロケーション:フランス
マニュアルギアボックス
2WD
ガソリン
エンツォ・フェラーリは、V12を搭載していないクルマに自分の名前をつけたくはなかったのです。手頃な価格のスポーツカーを求める市場の拡大に便乗するため、1964年にディーノブランドが誕生しました。このブランドは、1956年に亡くなったコンメンダトーレの息子へのオマージュでもあり、その名を冠したV6を作り上げました。ディーノ206GTはこのラインの最初のモデルで、1967年のトリノ・モーターショーで発表されました。
206GTは1969年に246GTに置き換えられ、206の欠点をなくし、よりパワフルなエンジンと長いホイールベースによって車内空間と安定性を向上させました。先代同様、245GTはスカリエッティが組み立てを担当しています。206で採用されたアルミニウムは、クルマの進化とともに徐々にスチールに置き換えられてゆき、V型6気筒4オーバーヘッドカムシャフトのドライサンプエンジンは、3基のウェーバー製ダブルボディキャブレターにより、2.4リッター、195bhpを発揮するようになりました。このエンジンは、ランチア・ストラトスやフィアット・ディーノ(スパイダーとクーペ)に搭載されています。246GTは、様々なディテールによって認識できる3世代が続きました: ティーポL(69/70年)、ティーポM(70/71年)、そして最後にティーポE(S2 71/74年)です。
この車は、絶対的に崇高なラインと非常に優等生的な性能を持っています。
ディーノの生産台数はGTで1213台、そのうちティーポL:357台/ティーポM:506台/ティーポE:1624台です。GTSは1274台が生産されました。
今回の車は1972年の初めにイタリアで新車で納車されました。その後、イタリアで2人のオーナーを経て、2012年にフランスで3人目のオーナーとなり、現在に至っています。工場出荷時はイエローでしたが、1974年にレッドにペイントされ、ブラックのレザーレットインテリアはオリジナルです。エンジン/ギアボックスのナンバーはもちろんチェック済みで、マッチングしています。
レストア車ではありませんが、定期的に手を入れているため、中古車としてはいいコンディションです。2012年にフランスに到着した際に、塗装のベールが塗り直されました。
アライメントは完璧ではないですが調整は取れています。インテリアはオリジナルで、イミテーションのシートにはキズが見当たりません。ダッシュボードのカバーもオリジナルです。
機械的なアセンブリは正常に動作しており、エンジンはドライで漏れ等は有りません。最近では、ステアリングボックスの見直し、サイレントブロックの変更など、2021年に大きな機械的な見直しが行われました。機械的には非常によく動き、異常な煙も出ず、よく曲がってくれます。ギアボックスは2速使用時に少しハングアップしますが、これは売却時に行われるオーバーホールで修正されます。 |